准→カフ 完結

カフカちゃんと僕は同じ狭い小さい教室で毎日をすれ違ってすごした

杏ちゃんはニコニコと毎日をすごして
僕はただ大好きな本を読んで毎日をすごした
二人とも満ち足りてたようにみえた

でも僕らは大切ななにかが穴があいた毎日だった
そんなある日

新しい僕らが出会ったあの日のような桜が咲き誇るあの日

和服を着たあの人がやってきた

あの人は僕の新しい光だった
杏ちゃんとは違う新しい光

あんなに自虐的であんなにネガティブなあの人は
あまりにもキレイだった
僕は先生に恋をした
杏ちゃんが消えた今 僕の初恋とも言えた



でも僕は知ってしまった


たくさんの女子が先生を好きなこと

カフカちゃんが先生を大好きなこと

辛いことがあったせいで
僕が傷つけたせいで

カフカちゃんは無意識に恋愛に臆病で
誰から見てもわからないほどかくされていたけど

皮肉にも僕はちゃんと気付いていたよ

僕らはライバルになった
カフカちゃんもきっと気付いている



僕らはもう出会えない
だけど先生を通して僕たちは間接的にであうことができる

もう愛せはしない

だけど君はここにいる