カフカ視点幼少期

初めから私と准君は世界が違いすぎた

大企業の次男だった准君と リストラすれすれの生活保護をうける一人っ子の私

一緒にいたし 世界は准君だった

でも一緒にいてはいけないと知っていたんだ


お母さんは現実主義だったし お父さんはダメダメなただのサラリーマン。結婚した理由が今でもわからない。
お母さんが不倫をしはじめた時もなんとなく予想はつく事だったから知らん顔してた

ある日
准君と初めてケンカした前の日の夜

お母さんの不倫相手が准君のお父さんだと知ってしまった

お母さんはきっと私をおいていく ムダなものはムダな人の所に捨てていくんだろう。

もう准君に会えなくなるもう准君に会えなくなるもう准君に会えなくなる会えなくなる会えなくなる会えなくなる会えなくなる会えなくなる会え…

世界が違ったんだ
あまりにも私の闇は華やかな道を歩く准君には重すぎて

わかってたけど悲しくて
わかってたけど憎らしい
お母さんをお父さんを准君のお父さんとお母さんを

そして准君を憎んだ

だからあの日准君に大好きと言われたとき言ったんだ



准君の事私は大嫌いだよ



次の日にお母さんはでていって 准君のお母さんもでていって
私とお父さんは遠い小さな町へ逃げた