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神谷浩史・DGS・その他声優中心☆ 絶望先生やホリック等も取扱い★(すきな声優のアニメばっか ぽんぴん=ビードロ ガラスのおもちゃですよ●^艸^●
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杏ちゃんがいなくなっても世界は変わらなかった

杏ちゃんのお母さんは優しかったし 僕にはなにも変わらない毎日が待っていた
成績がよかったらほめられる スポーツができたら中心にいれるし お金があればなんでも買える
それは全部世界の法則だ
僕は法則にのっとって動いた 頭もスポーツも金もあった僕はクラスの中心にいられた
それがどんなに気分の悪い事でも、僕は中心にいれた

僕の作ったお話が賞をとる事も何度かあったし高校も都内の進学校か 本気で留学の話も出ていた




ある日
ある生暖かい風がたんぽぽを揺らすころ


僕は杏ちゃんにあった

杏ちゃんはここら辺で1番大きな本屋にいた

杏ちゃんは長かった髪が短くなっただけで
何にも変わらないように見えた
うれしくてうれしくて
声をかけようと駆け出した僕は


杏ちゃんを見てぞっとした
あのキラキラしていた瞳に




死ね




そう映っていたから

杏ちゃんは料理の本を読みながら目に憎悪を浮かべていた
目の前にあるのは美味そうなメニュー なのに杏ちゃんには憎しみの対象にしか映っていない
僕は気づかれないようにあわててその場を去った
僕が悪いんだ
杏ちゃんがあんなに怒っているのは 全部を奪ってしまった僕のせいなんだ
杏ちゃんはお父さんと二人きりできっと苦労してるのに
僕は杏ちゃんのお母さんに甘えて変わらない生活をしてるんだ…



ゴメン 杏ちゃん



次の日 僕は留学も進学校の話も取りやめて
友達も全員遠ざけて



適当に高校特集でみた都内から少し外れた偏差値の大して高くない高校に入学した



お父さんは後継ぎには兄をと思っているので
偏差値の低い高校でそのうえ下宿という案にはあまり怒らなかった



僕は幸せになっちゃいけない
杏ちゃんの為にも 僕のお母さんの為にも


もうスポットはあびちゃいけないんだ
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